家庭教育学級~山内散策~

「家庭教育」

すべての教育の出発点です。家庭はみんなの学びの場であり、子どもたちが最も身近に接することができる社会です。子どもは家庭とのふれ合いを通じて、基本的な生活習慣や生活能力、人に対する信頼感、豊かな情操、他人に対する思いやり、基本的な倫理観、自尊心、社会的なマナーなどを身に着けていきます。その上で、家庭は重要な役割を果たしています。

子どもたちの健やかな成長と自立を促すため、保護者が子育てに必要な知識や技術を学びながら、保護者と学校・幼稚園・保育園などの連携や保護者同士の交流を通じて、悩みを解消し、楽しく子育てできるように日光市は家庭教育支援事業を実施しています。

「家庭教育支援事業」

家庭教育力の向上を目的として、各小中学校・保育園・幼稚園などで家庭教育学級を開設し、保護者に学びの機会を提供しています。

日光市ホームページより

日光幼稚園でも日光市の家庭教育支援事業を利用し、家庭教育学級を開設しています。今年度3回目は「山内散策」です。

輪王寺の附属の幼稚園なので、幼稚園のある二社一寺地域を散策し、日光の歴史・輪王寺の歴史を学びます。ナビゲーターは日光幼稚園の園長先生である華蔵院住職関口純一園長です。

参加の保護者の皆さんが集まって、出発前の挨拶中。気温は低めですが、天気はいいですね。

集合写真を撮ってから幼稚園を徒歩で出発します。輪王寺三仏堂まで歩いて5分。

輪王寺三仏堂では初開帳の秘仏「五大明王」を拝むことができました。初公開というところで、五大明王のありがたさをかみしめます。

輪王寺で来年の3月31日まで公開してますので、興味のある方は、仏様のパワーを浴びにいらしてください。

さて、山内散策はさらに進みます。次は三仏堂の裏手にある護摩堂です。園長先生の説明を聞きながら歩を進めます。

輪王寺のさらに奥に進むと輪王寺大猷院(たいゆういん)へ向かいます。大猷院とは徳川三代将軍「家光公」の廟所(びょうしょ)(廟所=墓所)で、世界遺産にある境内では、登録された22件の国宝・重要文化財が建ており、315基の灯籠(とうろう)も印象的です。

祖父である「家康公」(東照宮)を凌いではならないという遺言により、金と黒を使用し重厚で落ち着いた造りになっています。

入口の「仁王門」から「拝殿、本殿」までの道のりは、天上界に昇って行くような印象を受けます。また、大猷院は階段が多く、 急で長い登りの石段が続くのでいくつかある門を見ながら休み休み拝観するとよいと思います。

展望所から下を見ると、石灯籠がたくさん並んでいます。当時の大名からの献上品です。ここからの眺めは、天上界から下界(人の住む世界)を見おろした風景を想像させます。

大猷院の中心となる建物で、拝殿・相の間・本殿と連なる独特な建造物の構造を【権現造り(ごんげんづくり)】と言います。 この建物は国宝に指定されており、たくさんの金彩が使われているので、別名【金閣殿(きんかくでん)】と呼ばれています。内部には、狩野探幽(かのうたんゆう)の描いた唐獅子、天井には140枚の龍の絵、家光公が着用した鎧などを見ることができます。

法華堂や常行堂を見学して帰路へ着きます。

今回の家庭教育学級では、「念願だった五大明王や大猷院を参拝できてうれしかった」「園長先生と山内散策は大好きな研修です」「日光をとても面白く学ぶことができてよかったです」「楽しく勉強になった」「有意義で楽し時間を過ごせました」などのご意見が寄せられました。